口臭の原因の大部分はお口の中にあると考えられます。一番の原因は歯周病です。
汚れが長期間お口の中に蓄積され、その汚れの臭い、歯肉の炎症の臭いが原因となるものです。
また、虫歯や合わない詰め物、かぶせ物、入れ歯の汚れが原因となることもあります。舌の表面についた細菌の塊り(舌苔:ぜったい)が原因の場合もあります。これらお口の中が口臭の原因の70~80%とも言われています。その他には、胃や腸などの内臓の不調によるもの、口が渇きやすい病気、ホルモンバランスの乱れ、食べ物や煙草によるものなども口臭の原因と考えられています。妊娠中などでホルモンバランスが変化したときに口が渇くようになり一時的に口臭が強くなることもあります。
揮発性硫化化合物の硫化水素、メチルメルカプタン、ジメチルスルファイドなどが口臭の主成分であることがわかってきています。
最近では、客観的に口臭を診断する方法として、この成分を測定する機械も利用されていますので、本当に口臭があるのか、心理的なものであるのか、改善具合の診断ができるようになっています。
お口の中に原因がある場合には、それぞれの治療を行うことが先決です。
歯周病を治療し、汚れを落とす、虫歯を治す、かぶせ物をやり直すなど、原因となっている病気を治せば、口臭もおさまります。それ以外の病気によるものの場合は、専門医に相談しましょう。
・歯周病の治療
・汚れを落とす
・虫歯を治す
・かぶせ物をやり直す
・専門医に相談する