本当は怖い虫歯
blog16-1024x584
本当は怖い虫歯

歯は食べ物がはじめて出会う消化器です。歯を失うと体全体に大きな影響を及ぼすことがあります。
さらに虫歯菌が出す毒素が血液の中に入り、全身をめぐり様々な病気に影響を与えることが最近の研究で分かっています。

虫歯治療

当院では、マイクロスコープを用い、ミニマルインターベンション(MI:最小の治療範囲で、最大の治療効果を目指す考え方)をコンセプトに、治療を進めています。虫歯で痛んだ箇所のみを限定して除去するので、痛みもほとんどなく、健康な部分への悪影響が少ない治療です。
初期の虫歯治療では、歯をあまり削らず詰め物をする治療で勧めていきます。詰め物というと一般的には金属の詰め物を使用しますが、金属の詰め物ですとお口を開いた時に中の金属が見えてしまう事に抵抗を感じる方や、金属アレルギーの方もいらっしゃいます。当院でお薦めしているのは白い詰め物です。お口を開いた時に金属の色が見えることがありませんので自信をもって笑顔で会話を楽しむことができます。

虫歯進行のメカニズム

虫歯になる条件は、歯質(歯の強さと唾液の力)、糖分(虫歯菌の栄養になる食べカス特に砂糖が含む飲食物)、細菌(主な虫歯菌はミュータンス菌)という3つの要素に時間が加えって、虫歯になるのです。逆に、ひとつでも欠ければ虫歯になる可能性は格段に減ります。

虫歯とは、歯が虫歯の原因であるミュータンス菌が作り出す酸によって歯が溶けてしまう事です。 これを脱灰といいます。しかし健康な歯は、ただ溶け続けるだけでなく、自然に元に戻ろうとする力があります。これを再石灰化といいます。 普段は脱灰、再石灰化をくりかえしているので、このバランスがしっかり取れていれば、虫歯は進行しません。

しかし、お口の中に食べカス等(糖分)が残って歯の表面が「べとついた状態」が長いと(時間)、それをエサとして虫歯菌(細菌)の活動(脱灰)が活発になり、歯が持つ元に戻ろうとする力(再石灰化)が追いつかず、バランスを崩してしまい、虫歯が進行していきます。

そしてこれを放っておくとさらに内部へ広がっていき、とうとう虫歯が神経まで達し、歯髄炎、歯根膜炎を起こし、症状によって神経または歯を抜くことになります。

虫歯の進行
C1:虫歯の初期症状

歯の表面のエナメル質の部分のみ虫歯になっており、歯の表面が白く濁ったり黒く見えている状態で、特に痛みを感じることはありません。
痛みが無くても油断大敵です!早めの治療が必要です!

C2:象牙質まで進行

虫歯が象牙質(エナメル質のさらに深い部分)にまで進み、歯の表面が黒く見えている状態。飲食で痛みが伴う事があります。
この象牙質は柔らかいため、虫歯が広がりやすくなります。

C3:歯髄まで進行

虫歯がどんどん進行して神経(歯髄)にまで達した状態。
ズキズキしたり、大きな穴ができたと感じると思います。この状態になると神経を抜く治療が必要になってくる可能性が高くなります。この状態でも神経を残す治療法もあります、早めの受診は大切です。

C4:虫歯の末期症状

さらに虫歯が進行すると根っこだけになってしまう、保存できる可能性も低くなりますので、ここまで放置しないことが肝心です。

松尾歯科医院 鹿児島について

Related Posts